決算・申告後に見直したいポイント(令和8年5月号)

 

5月は、3月決算法人の申告が一段落し、ひと息つく時期です。
しかし実はこのタイミングこそ、「次に向けた見直し」を行う絶好の機会でもあります。

今回は、決算・申告が終わった今だからこそ確認しておきたいポイントを、分かりやすくご紹介します。

 


 

決算内容は「終わり」ではなく「次のスタート」

申告が終わると安心してしまいがちですが、決算書には今後のヒントが詰まっています。

たとえば、

  • 利益は出ているのに資金が残っていない
  • 売上は伸びているが利益率が下がっている
  • 特定の経費だけ増えている

といった点はありませんか?

こうした数字は、
「来期どう動くべきか」を考える材料になります。

 


 

納税額から見る“利益の出し方”

納税額を見て「思ったより多い」と感じた方も多いかもしれません。

その場合、

  • 役員報酬は適切か
  • 節税策が事前に検討できていたか
  • 利益の出し方が偏っていないか

などを振り返ることが大切です。

節税は「決算前」ではなく、
期首からの準備が重要です。

 


 

資金繰りの見直しをしておきましょう

決算後は、資金の動きも確認しやすいタイミングです。

特にチェックしたいのは、

  • 借入金の返済負担
  • 売掛金の回収サイト
  • 在庫の増減

たとえば、
利益が出ていても資金が厳しい場合は「回収の遅れ」が原因のこともあります。

今のうちに対策を考えておくと、資金繰りの安定につながります。

 


 

今期の見通しを立てる

決算が終わったら、早めに今期の見通しを立てておきましょう。

簡単でもよいので、

  • 売上はどのくらいを目指すか
  • 人件費はどの程度増えるか
  • 設備投資の予定はあるか

といった点を整理しておくと、

節税対策
資金計画
金融機関対応

すべてがスムーズになります。

 


 

「早めの相談」が一番の節税です

税務のご相談で多いのが、

「もう少し早く相談していれば…」

というケースです。

たとえば、

  • 決算直前では使えない制度
  • 事前届出が必要な節税策
  • タイミングが重要な設備投資

など、事後では対応できないものも多くあります。

 


 

まとめ

5月は「申告が終わった後の落ち着いた時期」ですが、実は

次の1年の結果を左右する大事なタイミング

でもあります。

  • 決算内容の振り返り
  • 資金繰りの確認
  • 今期の見通し作成

この3つを行うだけでも、経営の精度は大きく変わります。

 


 

 

おわりに

数字は過去の結果であると同時に、未来へのヒントでもあります。

決算書を「提出して終わり」にせず、ぜひ今後の経営に活かしていきましょう。

ご不明点や気になる点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。