決算・申告後に見直したいポイント(令和8年5月号)

5月は、3月決算法人の申告が一段落し、ひと息つく時期です。
しかし実はこのタイミングこそ、「次に向けた見直し」を行う絶好の機会でもあります。
今回は、決算・申告が終わった今だからこそ確認しておきたいポイントを、分かりやすくご紹介します。
■決算内容は「終わり」ではなく「次のスタート」
申告が終わると安心してしまいがちですが、決算書には今後のヒントが詰まっています。
たとえば、
- 利益は出ているのに資金が残っていない
- 売上は伸びているが利益率が下がっている
- 特定の経費だけ増えている
といった点はありませんか?
こうした数字は、
「来期どう動くべきか」を考える材料になります。
■納税額から見る“利益の出し方”
納税額を見て「思ったより多い」と感じた方も多いかもしれません。
その場合、
- 役員報酬は適切か
- 節税策が事前に検討できていたか
- 利益の出し方が偏っていないか
などを振り返ることが大切です。
節税は「決算前」ではなく、
期首からの準備が重要です。
■資金繰りの見直しをしておきましょう
決算後は、資金の動きも確認しやすいタイミングです。
特にチェックしたいのは、
- 借入金の返済負担
- 売掛金の回収サイト
- 在庫の増減
たとえば、
利益が出ていても資金が厳しい場合は「回収の遅れ」が原因のこともあります。
今のうちに対策を考えておくと、資金繰りの安定につながります。
■今期の見通しを立てる
決算が終わったら、早めに今期の見通しを立てておきましょう。
簡単でもよいので、
- 売上はどのくらいを目指すか
- 人件費はどの程度増えるか
- 設備投資の予定はあるか
といった点を整理しておくと、
節税対策
資金計画
金融機関対応
すべてがスムーズになります。
■「早めの相談」が一番の節税です
税務のご相談で多いのが、
「もう少し早く相談していれば…」
というケースです。
たとえば、
- 決算直前では使えない制度
- 事前届出が必要な節税策
- タイミングが重要な設備投資
など、事後では対応できないものも多くあります。
■まとめ
5月は「申告が終わった後の落ち着いた時期」ですが、実は
次の1年の結果を左右する大事なタイミング
でもあります。
- 決算内容の振り返り
- 資金繰りの確認
- 今期の見通し作成
この3つを行うだけでも、経営の精度は大きく変わります。
■おわりに
数字は過去の結果であると同時に、未来へのヒントでもあります。
決算書を「提出して終わり」にせず、ぜひ今後の経営に活かしていきましょう。
ご不明点や気になる点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
